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フェリクス enters the scene
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フェリクス
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……シルヴァン!
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シルヴァン
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ああ……フェリクスか。 お前が無事で……良かった。
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フェリクス
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お前、俺を庇って……無茶をするな。 弱いくせにいつもいつも……!
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シルヴァン
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いいんだよ、お前が無事ならさ……。 お前が生きてりゃ、俺は……
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フェリクス
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馬鹿野郎ッ、ふざけるなよ。 万一死のうものなら、許さんからな……!
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シルヴァン enters the scene
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フェリクス enters the scene
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シルヴァン
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……っはははは! なーんつって。勝手に俺を殺すなよなー。
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シルヴァン
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これくらいで死ぬか。つーか死ぬくらいの 怪我なら、自分の部屋になんかいるかよ。
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シルヴァン
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こんな傷くらい魔法でどうとでもなる。 しばらく安静にしてれば痛みも引く。
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フェリクス
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……シルヴァン。
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シルヴァン
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いやー、お前が珍しく慌ててたから、 面白くてつい、からかっちまっただけさ。
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フェリクス
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………………。お前は、馬鹿か? 正真正銘、フォドラ一の馬鹿なのか?
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フェリクス
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おかしいとは思っていた。 あの程度の傷で死ぬはずがない、とな。
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フェリクス
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だが、お前は不真面目で素行が悪い。 その天罰が下ったのかもしれん、と……
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シルヴァン
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おい、さらっと酷いこと言ったなあ! もうちょっと感謝してくれたっていいだろ。
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フェリクス
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……感謝は、している。 お前は子供の頃から、いつもこうだ。
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フェリクス
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普段は頼りないくせに、大事な時には いつも体を張って俺たちを助けてくれた。
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フェリクス
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……その度に平気な顔をして笑うお前に、 少しの憧れを抱いていたのは、否定すまい。
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シルヴァン
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お、おう……。……お前、そんな台詞を吐く 奴だったか? 変なもんでも食べたか?
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フェリクス
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チッ……もう二度と言うものか、阿呆が! 無事だとわかった以上、俺はもう帰る。
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シルヴァン
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……なあフェリクス。俺たちはさあ、 ずっと一緒に育ってきたわけだろ。
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フェリクス
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……そうだな。
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シルヴァン
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覚えてるか? ガキの頃に約束したよな。 死ぬ時は一緒だって。
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フェリクス
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……覚えて、いる。
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シルヴァン
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だからさあ、俺がお前を置いて 先に死んじまうわけがないんだよ。
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フェリクス
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……まあ、それもそうだな。
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フェリクス
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だが、もう こうして肝を冷やすのは懲り懲りだ。
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フェリクス
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お前、日頃から遊んでばかりいないで、 少しは真面目に訓練でもしろ。
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フェリクス
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……お前がうっかり命を落とそうものなら、 一緒に死んでやることもできんからな。
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シルヴァン
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そうだな。怪我が治ったら、 ちょっとは真面目に励むとするさ。
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フェリクス
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……フン。 せいぜい養生しろ。
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フェリクス leaves the scene
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フェリクス
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……シルヴァン。 ……ありがとう。
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シルヴァン
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……おう。気にすんなって。