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シルヴァン
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ようフェリクス、暇か? 暇だよなあ。
今日も仲良く女の子でも口説きに行こうぜ。
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シルヴァン
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そんなこと言わずにさあ。
ほらほら、長い付き合いだろ、俺たち。
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フェリクス
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そも、俺が望んだわけじゃない。
互いの親の意向に過ぎん。
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シルヴァン
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要は腐れ縁だって? いやいやフェリクス、
その割に、昔は俺にべったりだったろ。
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シルヴァン
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兄貴に勝てないだの、殿下と喧嘩しただの、
何かあるたび俺に泣きついてきたもんだ。
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シルヴァン
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あの頃のお前は素直で純真だったなあ。
弟みたいに可愛がってやったのに……
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フェリクス
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……いい加減にしろ、と言った。
貴様の耳は節穴か。
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シルヴァン
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はは、何だよフェリクス、怒ってんのか?
こんなのいつものやり取りだろ。
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フェリクス
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いいか。これまで言わずにいたが、
お前には言いたいことが山ほどある。
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フェリクス
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私生活でも戦場でさえも軽佻浮薄、
何かあればすぐに女の話ばかり……
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シルヴァン
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む、何だよ、悪いかよ。可愛い女の子を見て
放っておくほうが失礼ってもん……
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フェリクス
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それで剣の腕が確かならば認めてもいい。
だが、お前は訓練も手を抜いてばかり……
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フェリクス
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他人の感情を害し、足を引っ張ることに
何の負い目も感じていないのか、お前は。
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シルヴァン
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そ、そういうつもりはないんだがなあ……。
俺だってそれなりには……
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シルヴァン
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……けどま、嫌な思いをさせてたなら謝る。
迷惑かけないように努力するさ。