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ペトラ
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リンハルト。
わたし、待ちました。見てください。
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リンハルト
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うん? ペトラ? 何を見れば……
ちょっと、急に槍を振り回さないで……!
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ペトラ
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……どう、ですか。
わたし、研鑽、積みました。
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リンハルト
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少なくとも、前に僕が気になった点は
良くなってたと思うよ。
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ペトラ
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少なくとも、ですか。
わたしの技術、評価、足りません。
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リンハルト
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いや、そこはほら、
僕、槍は専門じゃないし……。
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リンハルト
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あ、でも、少し考えてたんだよね。
君が上手く槍を扱えるような方法をさ。
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リンハルト
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そうそう。振りかぶって振り下ろす時に
無駄があるって言ったよね。
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リンハルト
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やっぱり女性の君が大男と同じように
槍を振り回すのは無理があると思うんだ。
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リンハルト
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だから、もっと槍の勢いに
任せてみたらどうかなって。
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リンハルト
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槍の重さを利用し、振り上げながら
握る手を緩めて……
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ペトラ
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頂点、達したら、握り直す……!
勢い、利用し、振り下ろす……ですか!?
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リンハルト
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そう、そうだよ。力を入れて
握りっ放しなんて疲れちゃうしさ。
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リンハルト
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わかってくれたかな。
……ふああ、考えた甲斐があったよ。
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ペトラ
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あなた、賢い、戦い、活かせます。
なぜ、鍛錬、嫌いですか?
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リンハルト
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何となく考えちゃっただけで、
本当は戦いなんて嫌いさ。
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ペトラ
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知恵、使わない、
宝の持ち腐れ、です。
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ペトラ
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あなた、使う、使ってほしいです。
リンハルトだけの、力……。