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マリアンヌ
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……はい、ローレンツさん。
私は、元気です……。
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ローレンツ
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……機嫌が良さそうにも、
元気そうにも見えないが。
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ローレンツ
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おっと、失礼。僕としたことが、
女性をジロジロと見てしまうとは。
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ローレンツ
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いや、お父上のことを思い出していたのだ。
君との共通点はあるのだろうか、と。
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ローレンツ
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君のお父上、エドマンド辺境伯は、
辣腕の論客だ。同盟でも屈指の、な。
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ローレンツ
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彼の言葉は、戦果以上の利益を生み、
敗戦の傷も小さくしてしまう。
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ローレンツ
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父が「敵に回したくない」と言う、
数少ない人物だよ。無論、僕も同意見さ。
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ローレンツ
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彼はいつも多弁で自信に満ちている。
それに比べて君は、無口で俯きがち……
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ローレンツ
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おっと、気を悪くしたらすまない。
ただ、あまりに対照的なのが不思議でね。
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ローレンツ
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しかし、お父上は君に何かを期待して、
ガルグ=マクに寄越したのだろう?
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マリアンヌ
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義父のことは……わかりません……。
私は、もう行きますね……。