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シルヴァン
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やあ、マリアンヌ。
今日の予定はもう済んだのかい?
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シルヴァン
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いや、流石に無視は傷つくなあ。
何でそんなに俺を避けるんだ?
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マリアンヌ
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……人と話すのが苦手なんです。
あなただけを避けているわけでは。
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シルヴァン
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なあ……言ったろ、マリアンヌ。
俺は君の味方だ、ってさ。
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シルヴァン
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君が紋章の話を嫌ってるってのは、
なんとなーく察しがついてた。
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シルヴァン
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俺もそうさ。紋章ってもんには、
もう長いこと振り回されてきたからなあ。
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シルヴァン
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……人の価値は紋章なんかじゃ決まらない。
そんなもんに人生を決められてたまるか……
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シルヴァン
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ゴーティエの家に生まれて、
ずっと俺はそう思ってきたよ。
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シルヴァン
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そ。笑顔ってのはいい、強くなれるからな。
体の奥から力が湧いてくるっつーか……
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シルヴァン
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望まない力でも、利用し尽くしてやる……
それくらい、強い気持ちになれるのさ。
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シルヴァン
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したたかにいこうぜ、マリアンヌ。
……ほら、顔を上げて。やってみな。
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シルヴァン
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うーん、ちょっと硬すぎるなあ……。
口の端をもう少し上げて、にーっと。
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シルヴァン
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お、いい感じだな! ちょっと不自然だが、
そのうち自然と慣れてくるだろう。
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シルヴァン
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ああ、君には笑顔のほうが似合ってる。
ってことで、早速俺と街にでも、どうだい。
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シルヴァン
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君が目を背けていただけで、外の世界には
楽しいものがたくさん転がってるのさ。
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シルヴァン
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そういうものを見れば、君もきっと、
もっと笑顔になれると思う。
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シルヴァン
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その……マリアンヌ、やっぱり街は嫌かい。
嫌ってなら、無理強いはしないが……。
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マリアンヌ
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い、嫌ではありません……
だけど私、すぐに部屋に戻りたいのです。
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マリアンヌ
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私、部屋に戻って……
もっと、笑顔の練習がしたいから。
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マリアンヌ
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その後のほうが、シルヴァンさんと、
楽しく街へ行けそう、ですから……。
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シルヴァン
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……そうかい。
よし、そういうことなら喜んで待つさ。