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ベレト, クロード enter the scene
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クロード
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先生、お疲れさん。 あんたのおかげで課題は無事終了だ。
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クロード
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なあ……マイクランはさ、本当に自分が 遺産を使いこなせるとでも思ったのかな。
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クロード
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たぶん、奴は使えないことを知りながら、 とにかく手に入れたかったんだ。
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クロード
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……だよな。奴は無駄と知りながらも、 とにかく自分の物にしたかったんだろうさ。
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クロード
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だが、あんな化け物になっちまうことまでは マイクラン本人も知らなかったようだな。
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クロード
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……あの恐ろしい化け物も、 英雄の遺産の力の一部ってことなのかね。
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トマシュ enters the scene
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トマシュ
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英雄の遺産には、古より不吉な噂が 付き纏っておりました。
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クロード
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……トマシュさんか、驚いた。いや、 書庫番のあんたが書庫にいるのは当然だが。
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トマシュ
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話が聞こえてしまいましてな。英雄の遺産に ついて、一つお教えしましょうか。
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トマシュ
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ネメシスが邪に染まってしまったのは “天帝の剣”のせいだとか……
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トマシュ
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遺産を使い続けたせいで黒き獣に身を 落としてしまった英雄がいるとか……
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トマシュ
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英雄の遺産の負の面について、かつては 多くの記録が残されておりましたそうな。
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クロード
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かつては……?
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トマシュ
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消されているのですよ、フォドラ全土から。 この書庫から消えた記録も、少なくない。
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クロード
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その言い草、まるで教団が事実を 隠蔽してるみたいじゃないか。
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クロード
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いや、確かにレアさんはコナン塔で 起こったことを誰にも話すなと……。
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クロード
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……トマシュさん。 あんたは何でこんな話を俺たちに?
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トマシュ
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あなたが英雄の遺産について、 何やら探っているようでしたのでね。
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トマシュ
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夜ごと調べ回っているようですが、 騎士団に気づかれる前におやめなさい。
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トマシュ
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さて、お節介はこの辺にして、 わしはこれで。
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トマシュ leaves the scene
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クロード
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うーん、やっぱ気づかれてたか。 書庫にはやたらと足を運んでるからな。
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クロード
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けど、やめるわけにはいかない。
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何が目的?
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クロード
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先生……そんなほいほい個人的な事情を 説明すると思うか?
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クロード
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俺のことを教える代わりに、先生の秘密も 明かしてくれるってんなら良いけどな。
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エーデルガルト enters the scene
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エーデルガルト
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それは、聞き捨てならないわね。 秘密なら、私も共有させてくれる?
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クロード
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おやおや意外なところで……学校で一番、 秘密を共有したくない相手だな。
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エーデルガルト
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ふふ……学校で一番、秘密を持っている 貴方に言われると光栄だわ。
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クロード
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買いかぶりだろ。俺の秘密なんてたかが 知れてる。それより俺は先生の……
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エーデルガルト
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話を逸らさないで、クロード。 今は、貴方の秘密の話よ。
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エーデルガルト
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貴方の父は、何者なのかしら。 どうして貴方は急に現れたのかしら。
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エーデルガルト
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リーガン公は事故死した嫡男一家をはじめ、 多くの家族を失って後継がいなかった。
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エーデルガルト
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リーガン家が盟主の座を追われれば、 恐らく同盟は揺らぐことになったわ。
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エーデルガルト
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貴方は何を目的に、リーガン家に…… そしてここ修道院に、来たの?
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クロード
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おっと、あんたらに睨まれちゃ、 俺は蛇の前の蛙、ただ降参するだけさ。
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クロード
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折角の両手に花だってのに、 棘が怖くて触れやしないな。
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クロード
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……俺にはささやかな夢があってね。 そいつを叶えるには力が必要なんだ。
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クロード
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そんな俺に紋章の力があることがわかった。 こいつは渡りに船とばかりに乗って……
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クロード
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何か役立つもんがあるんじゃないかと、 この大修道院の門を叩いた。
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クロード
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どうだ、俺の夢に必ず協力するってんなら、 残らず教えてやってもいいんだがな。
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エーデルガルト
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……私は、私の夢を叶えるわ。それが貴方の 夢の邪魔にならないことを祈っていて。
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クロード
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先生は、どうだ?
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クロード
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そうかそうか。ま、今は語らないでおくよ。 あんたの立場ってもんもあるしな。