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マヌエラ
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あらあ……見ちゃったのねえ。
見たからには……ふふ、わかってるわね?
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エーデルガルト
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……ええ、手伝えばいいのでしょうか?
でも何をすればこんな惨状が……
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マヌエラ
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……聞かないで。
男に振られてしばらくはこうなるのよ……!
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マヌエラ
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ありがとう、助かっちゃったわ。
それで、何かあたくしに用だった?
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エーデルガルト
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近頃、マヌエラ殿が本調子でないと
聞いたので、様子を見に来ましたが……
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マヌエラ
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じゃ、何かお礼できないかしら?
部屋の片づけを手伝ってもらったお礼。
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マヌエラ
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いいわよ。
あたくしに質問なんて、何かしら?
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エーデルガルト
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貴方は、女神は心の支えだけれど、
体を支えるのは貴方自身だと言った。
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エーデルガルト
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その意味が、私にはわかりませんでした。
どういうことなのでしょう?
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マヌエラ
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あたくしが歌劇団に勧誘されてから、
歌姫として舞台に立つまでに……
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マヌエラ
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いろいろなことがあったからよ。
きっと。
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マヌエラ
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主の授けてくれた歌声は、あたくしを
舞台の袖まで連れて行ってくれた。
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マヌエラ
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でもそこから……競争相手に勝ち、人々に
認められ、舞台の真ん中に立つには……
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マヌエラ
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あたくし自身が、苦労を重ねながら
独りで成し遂げるしかなかったの。
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エーデルガルト
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女神を深く信ずる人は皆、どこか心が弱く、
独りでは立てないのだと思っていた……