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ドロテア
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ねえ、ヒューくん。
私、思うんだけどね……
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ヒューベルト
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何ですかな、藪から棒に。
まあ、話くらいは聞いても構いませんが。
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ドロテア
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私、やっぱり道っていうのは、
よくわからないわ。
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ドロテア
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ええ、そう。
私は自分のことばかりというか。
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ドロテア
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貴方とか、エーデルちゃんとか、先生とか、
みんなが理想のために戦ってる。
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ドロテア
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それを否定するつもりはないけど……
私には一人を想うので手一杯みたいなの。
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ヒューベルト
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その奥歯に物が挟まったような言い方、
貴殿らしくもありませんが。
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ドロテア
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ふふふっ、そうね。
ごめんなさい、ヒューくん。
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ドロテア
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エーデルちゃんが貴方に、私と
結婚するよう命じてくれないかなあって。
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ドロテア
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私、一人を想うのが手一杯って
言ったでしょ。
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ドロテア
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でも、もし貴方を想えば……
貴方と一緒に貴方の望む未来を目指せる。
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ドロテア
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貴方の選んだ道を、
私も理解できるんじゃないかと思って。
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ヒューベルト
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……理解するために結婚を言い出すとは、
正直、私のほうが理解できませんな。
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ドロテア
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エーデルちゃんの覇道を共に歩む同志が、
一人増えるじゃない。
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ヒューベルト
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不足です……と断ずるほどの論拠は、
ありませんか。そうですな。
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ヒューベルト
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貴殿は我々の重要な仲間の一人で、
戦力としても申し分ない。
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ヒューベルト
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仮に貴殿が私のように動けるようになると
あらば……それは素晴らしいことです。
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ドロテア
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それじゃ、検討してみてくれる?
元はと言えば、貴方のせいなのよ。
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ドロテア
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眩しいくらいに主しか見ていない貴方を、
理解したいと思っちゃったんだから。