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ヒューベルト
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シャミア殿、気配を消して後ろに立つのは
やめてもらいたい。とっさに……
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シャミア
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それより、始末して良かったのか?
主は君に逃がせと命じたはずだが。
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ヒューベルト
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ですが、私は生かしておくべきではないと
判断した。それ故に始末したまでです。
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シャミア
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そうか……。
君は彼女の崇拝者というわけではない、か。
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シャミア
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にしても、主の判断が間違いだと考え、
黙って逆を行くのは勇気がある。
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ヒューベルト
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エーデルガルト様は四六時中、様々なことを
考慮、検討し、決断していかねばならない。
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ヒューベルト
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このような雑事より、遙かに重大で、
取り返しのつかない判断を常に迫られます。
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ヒューベルト
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これは私の得意分野。
わざわざ主に異を唱えて議論しては……
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ヒューベルト
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かえって主の負担を増やすことになる。
それだけの話ですよ。
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シャミア
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だが、好きだよ。
何事も徹底できる奴は。
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シャミア
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ああ、そうだ。
わかっているじゃないか。
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シャミア
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戦争が終わって契約が満了となったら、
故郷、ダグザに戻ろうかと思っていたが……
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シャミア
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ここに骨を埋めてみるのも
悪くないかもしれん。
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シャミア
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は?
真意も何も、君が好きだからと言ったろ。
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シャミア
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君は頭が切れるのに、
そういうところは鈍いのか。
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シャミア
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ま、君だけでなく、君の主も……
仲間たちも、私は好みだ。
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シャミア
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そういうわけで、戦後は君の専属として
仕事を続けさせてもらおうか。
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ヒューベルト
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シャミア殿、申し出はありがたいですが、
そのような話は戦争が終わってからに……