三つの学級

貴方、この修道院の教師に……？ 帝国で雇おうと思っていたのに、残念ね。

では改めて名乗らせてもらおうかしら。私は エーデルガルト＝フォン＝フレスベルグ。

アドラステア帝国の皇女であり、 第一位の皇位継承者よ。

貴方が私たちの学級を受け持つ、 なんてこともあるのかしら……。

貴方、この修道院の教師に……？ 帝国で雇おうと思っていたのに、残念ね。

では改めて名乗らせてもらおうかしら。私は エーデルガルト＝フォン＝フレスベルグ。

アドラステア帝国の皇女であり、 第一位の皇位継承者よ。

貴方が私たちの学級を受け持つ、 なんてこともあるのかしら……。

先日は、すまなかった。世話になっておいて ろくに名乗りもせず、散々無礼を……。

この学校の教師になると聞いた。 ……もう、ぞんざいな口はきけないな。

改めて。ディミトリ＝アレクサンドル＝ ブレーダッド、と言います。

ファーガス神聖王国の王子、ですが…… ここでは、あくまで一人の生徒です。

未熟者ではありますが、 ご指導よろしくお願いします、先生。

先日は、すまなかった。世話になっておいて ろくに名乗りもせず、散々無礼を……。

この学校の教師になると聞いた。 ……もう、ぞんざいな口はきけないな。

改めて。ディミトリ＝アレクサンドル＝ ブレーダッド、と言います。

ファーガス神聖王国の王子、ですが…… ここでは、あくまで一人の生徒です。

未熟者ではありますが、 ご指導よろしくお願いします、先生。

あんた、教師として雇われるんだって？ 随分と腕を買われたもんだな。

じゃ、改めて自己紹介しておくか。 俺はクロード＝フォン＝リーガンだ。

実家はレスター諸侯同盟の盟主だが、 まあ、そんなことは気にしなくていいさ。

担当学級はまだ決まってないのか？ 俺らんとこは、他より気楽でいいと思うぜ。

あんた、教師として雇われるんだって？ 随分と腕を買われたもんだな。

じゃ、改めて自己紹介しておくか。 俺はクロード＝フォン＝リーガンだ。

実家はレスター諸侯同盟の盟主だが、 まあ、そんなことは気にしなくていいさ。

担当学級はまだ決まってないのか？ 俺らんとこは、他より気楽でいいと思うぜ。

私はヒューベルト。 エーデルガルト様の従者を務めております。

我が主を救ってくれたと聞きました。 感謝しましょう。

おっと、こちらはブリギット諸島より 帝国へと学びに来ているペトラ殿です。

何を隠そう、彼女はブリギットの姫。 フォドラふうに言えば、王女殿下ですな。

ペトラ、いいます。 初めまして、よろしく、願います。

私はヒューベルト。 エーデルガルト様の従者を務めております。

我が主を救ってくれたと聞きました。 感謝しましょう。

おっと、こちらはブリギット諸島より 帝国へと学びに来ているペトラ殿です。

何を隠そう、彼女はブリギットの姫。 フォドラふうに言えば、王女殿下ですな。

ペトラ、いいます。 初めまして、よろしく、願います。

ひゃあっ！？　な、何ですか！ 知らない人と話すことはありません！

ベルナデッタ……この人は我らが 級長の恩人らしい。そうなのだろう？

私はフェルディナント＝フォン＝エーギル。 帝国の重鎮、誇り高きエーギル家の嫡子さ。

君も、もしこの学級に加わることがあれば、 よろしく頼むよ。

ひゃあっ！？　な、何ですか！ 知らない人と話すことはありません！

ベルナデッタ……この人は我らが 級長の恩人らしい。そうなのだろう？

私はフェルディナント＝フォン＝エーギル。 帝国の重鎮、誇り高きエーギル家の嫡子さ。

君も、もしこの学級に加わることがあれば、 よろしく頼むよ。

あんた、エーデルガルトを助けたんだって？ 凄えじゃねえか！

あ、オレはカスパルってんだ。 よろしくな！

僕はリンハルト。 ……じゃ。

おい、リンハルト。 そりゃねえだろ？　もう……。

あんたもここの生徒になるのか？ オレたちの学級だといいな！

あんた、エーデルガルトを助けたんだって？ 凄えじゃねえか！

あ、オレはカスパルってんだ。 よろしくな！

僕はリンハルト。 ……じゃ。

おい、リンハルト。 そりゃねえだろ？　もう……。

あんたもここの生徒になるのか？ オレたちの学級だといいな！

あ、私はドロテアっていうの。 学校に入る前は、帝国の歌劇団にいたのよ。

あ、私はドロテアっていうの。 学校に入る前は、帝国の歌劇団にいたのよ。

初めまして！　あなたが噂の……？ 僕はアッシュ、よろしくお願いします。

それからこっちが、 ディミトリ様の従者の、ドゥドゥーです。

殿下を救ってくれたそうだな。 ……感謝の言葉もない。

……この恩は返す。 何かあれば、力になろう。

初めまして！　あなたが噂の……？ 僕はアッシュ、よろしくお願いします。

それからこっちが、 ディミトリ様の従者の、ドゥドゥーです。

殿下を救ってくれたそうだな。 ……感謝の言葉もない。

……この恩は返す。 何かあれば、力になろう。

話はディミトリ殿下から聞きました。 ファーガスの民の一人として、感謝します。

……腕が立つ、とも聞いている。 奴がそう言うのなら、確かなのだろう。

是非、打ち負かしてみたいものだ。 お前と剣を交える日を、楽しみにしている。

フェリクス。あなたは昔から、 何かあればすぐ戦うことばかり……。

……あっ、ええと、私はイングリットです。 これから、どうぞよろしくお願いします。

話はディミトリ殿下から聞きました。 ファーガスの民の一人として、感謝します。

……腕が立つ、とも聞いている。 奴がそう言うのなら、確かなのだろう。

是非、打ち負かしてみたいものだ。 お前と剣を交える日を、楽しみにしている。

フェリクス。あなたは昔から、 何かあればすぐ戦うことばかり……。

……あっ、ええと、私はイングリットです。 これから、どうぞよろしくお願いします。

俺はシルヴァン＝ジョゼ＝ゴーティエ。 これからも、気楽に話しかけてくれよな。

俺はシルヴァン＝ジョゼ＝ゴーティエ。 これからも、気楽に話しかけてくれよな。

あらあら？　初めて見る顔だわ。 あなた、大修道院の方かしら～？

あ！　メーチェ、もしかして、 この人が噂の傭兵さんじゃない？

ああ、確かにディミトリが そんなことを言っていたような気も……。

なら、もしかして士官学校に入学する、 なんてこともあるのかしらね～。

私はメルセデスよ、よろしくね。 こっちは私の親友の～……

メーチェ……メルセデスの友達の、 アネットです。これから、よろしくね！

あらあら？　初めて見る顔だわ。 あなた、大修道院の方かしら～？

あ！　メーチェ、もしかして、 この人が噂の傭兵さんじゃない？

ああ、確かにディミトリが そんなことを言っていたような気も……。

なら、もしかして士官学校に入学する、 なんてこともあるのかしらね～。

私はメルセデスよ、よろしくね。 こっちは私の親友の～……

メーチェ……メルセデスの友達の、 アネットです。これから、よろしくね！

僕はローレンツ＝ヘルマン＝グロスタール。 覚えておいてくれたまえ。

僕はローレンツ＝ヘルマン＝グロスタール。 覚えておいてくれたまえ。

あんた、客人かあ？ 食堂を探してんならあっちだぞお。

バカ、違うよ。 ……ジェラルト師匠の子供なんだろ？

レオニー＝ピネッリ。師匠の一番弟子だ。 師匠はわたしのこと覚えてるかな……。

オデは、ラファエル＝キルステンだ。 あんた結局、誰なんだあ？

あんた、客人かあ？ 食堂を探してんならあっちだぞお。

バカ、違うよ。 ……ジェラルト師匠の子供なんだろ？

レオニー＝ピネッリ。師匠の一番弟子だ。 師匠はわたしのこと覚えてるかな……。

オデは、ラファエル＝キルステンだ。 あんた結局、誰なんだあ？

あなたが、クロードを助けたという やり手の傭兵さんですか？

ええっ！　そうなんですか！ お会いできて光栄です！

ボクはイグナーツ＝ヴィクターです。 親は同盟領で商売をしています。

わたしはリシテア＝フォン＝コーデリア。 お見知りおきくださいね。

あなたが、クロードを助けたという やり手の傭兵さんですか？

ええっ！　そうなんですか！ お会いできて光栄です！

ボクはイグナーツ＝ヴィクターです。 親は同盟領で商売をしています。

わたしはリシテア＝フォン＝コーデリア。 お見知りおきくださいね。

あー、もしかして例の傭兵さん？ 今、あなたの噂で持ち切りですよー。

ヒルダ＝ヴァレンティン＝ゴネリルですー。 で、こっちの子が……。

マリアンヌ＝フォン＝エドマンド……です。

あ、もしかして騎士団に入るとかですかー？ これからよろしくお願いしますねー。

あー、もしかして例の傭兵さん？ 今、あなたの噂で持ち切りですよー。

ヒルダ＝ヴァレンティン＝ゴネリルですー。 で、こっちの子が……。

マリアンヌ＝フォン＝エドマンド……です。

あ、もしかして騎士団に入るとかですかー？ これからよろしくお願いしますねー。

いやあ、貴殿をいきなり教師に…… ３人目の担任に推薦して驚かせたか？

実を言うと、担任になるはずだった教師が 例の盗賊騒ぎの際に逃げてしまったのだ。

一度でも生徒を見捨てた者に、 再び任せるわけにはいかぬゆえな！

君は行きずりの生徒たちを助けた…… その点ではまだ評価できる。

さあ、修道院内を回って、 皆に挨拶してくるといい。

いやあ、貴殿をいきなり教師に…… ３人目の担任に推薦して驚かせたか？

実を言うと、担任になるはずだった教師が 例の盗賊騒ぎの際に逃げてしまったのだ。

一度でも生徒を見捨てた者に、 再び任せるわけにはいかぬゆえな！

君は行きずりの生徒たちを助けた…… その点ではまだ評価できる。

さあ、修道院内を回って、 皆に挨拶してくるといい。

ここは我輩の研究室だ。 数多の資料と特殊な装置を備えている。

ここは我輩の研究室だ。 数多の資料と特殊な装置を備えている。

誰だか知らないけど、 仕事のジャマはしないでね。

レアさまのこの後の予定は……

誰だか知らないけど、 仕事のジャマはしないでね。

レアさまのこの後の予定は……

ここは騎士団長の部屋だ。 俺が使う羽目になっちまった……。

つっても俺は代理なんだがな、 現騎士団長様は高齢みたいでよ。

ほとんど実務はやってねえらしい。 とんだ役割を押しつけられたぜ。

ここは騎士団長の部屋だ。 俺が使う羽目になっちまった……。

つっても俺は代理なんだがな、 現騎士団長様は高齢みたいでよ。

ほとんど実務はやってねえらしい。 とんだ役割を押しつけられたぜ。

あなたが士官学校の教師となることは、 もうすでに聞き及んでいますね？

まずは３つの学級の級長たちと話をしたり、 士官学校を見て回ったりしてみてください。

大修道院での、あなたの最初の務めです。

この務めが終わったら、 私のところに戻ってきてくださいね。

ここは訓練場……何用だ？

私はイエリッツァ。 教師で……主に鍛錬担当だな……。

ここは訓練場……何用だ？

私はイエリッツァ。 教師で……主に鍛錬担当だな……。

ようこそ、大修道院の書庫へ。ここには フォドラ中の書物が集められております。

わしは書庫番のトマシュ…… ここで働いて何十年になりますかのう。

ようこそ、大修道院の書庫へ。ここには フォドラ中の書物が集められております。

わしは書庫番のトマシュ…… ここで働いて何十年になりますかのう。

新しい先生ですね、お疲れ様です！ 本日も異常なしであります！

私はここ大修道院を出入りする人を のんびり眺める役……

じゃなかった、厳しく見張る役を 仰せつかっております！

新しい先生ですね、お疲れ様です！ 本日も異常なしであります！

私はここ大修道院を出入りする人を のんびり眺める役……

じゃなかった、厳しく見張る役を 仰せつかっております！

ここで手に入らない品でも、 地下では手に入れられるかもしれませんな。

……ガルグ＝マクの地下をご存じない？ あそこは、地上にいられぬ者の楽園ですぞ。

アビスの連中め……日頃から 問題ばかり起こしおって。

いっそガルグ＝マクの地下を丸ごと 掃討してしまうほうがいいのかもな……。

ここ“金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)”は、レスター諸侯同盟領 出身の生徒が在籍する学級だ。

級長は盟主リーガン家の嫡子、クロード。 他にも有力貴族の子息が集まっている。

ここ“金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)”は、レスター諸侯同盟領 出身の生徒が在籍する学級だ。

級長は盟主リーガン家の嫡子、クロード。 他にも有力貴族の子息が集まっている。

ここは我々“黒鷲の学級(アドラークラッセ)”の教室さ。 アドラステア帝国出身の者が集まっている。

級長は皇女エーデルガルト。その他にも、 多くの貴族子弟が所属しているよ。

ここは我々“黒鷲の学級(アドラークラッセ)”の教室さ。 アドラステア帝国出身の者が集まっている。

級長は皇女エーデルガルト。その他にも、 多くの貴族子弟が所属しているよ。

ここは私たち“青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)”の教室。 級長のディミトリ王子をはじめとして……

ファーガス神聖王国出身の 生徒たちが集まっています。

ここは私たち“青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)”の教室。 級長のディミトリ王子をはじめとして……

ファーガス神聖王国出身の 生徒たちが集まっています。

……あんたが誰かは知ったことじゃねえが、 厄介事に巻き込まれる前に立ち去るこった。

それとも、誰かの指図でアビスへ来たのか？ それなら相応のもてなしをするつもりだが。

……いや待て、あんた。もしかして教師か？ 近頃大修道院に来たっていう、元傭兵の。

ふうん、あんたが噂のね…… ……まあ、そういうことならいいか。

俺はユーリス。これからも ここへ来るつもりなら、覚えておきな。

あん？　見ねえ面だな。 お前、ここの住人じゃねえだろう。

教師？　ああ、噂の新任教師か！ ……って、おれより絶対若えだろ、お前。

おれはバルタザール。 同盟領の出身だ。よろしくな。

あら、貴方……どなた？ アビスに似つかわしくない風貌ですわね。

もしや地上から降りてきましたの？ いったい何が目的というのでしょう。

……思い出しましたわ。貴方、レア様に 大抜擢されたという新任の教師ですわよね？

地下でも噂になっておりましたのよ。 私はコンスタンツェ＝フォン＝ヌーヴェル！

以後、お見知りおきなさって？ おーっほっほっほっほっほ！

……キミが何者か当ててあげよっか。

上の学校に新しく入った先生でしょ。 ハピ、知ってるし。

ここでもちょっと噂になってたんだよね。

ふーん……こーいう顔してたんだ。 わりとフツーじゃん。

あら、先生。 最近どう？　儲かってるかしら？

ゆっくりお話したいところだけど、 こう見えて仕事中なの。ごめんなさいね。

あら、先生。 最近どう？　儲かってるかしら？

ゆっくりお話したいところだけど、 こう見えて仕事中なの。ごめんなさいね。

あっちもこっちも物騒で、 行商仲間も困ってるみたい。

早くみんなが笑顔で商売できる時代に なるといいんだけどね。

……アビス？ 先生、そんな場所に興味があるの？

ガルグ＝マクの地下に広がる古代の遺構…… それがアビスよ。

勝手に住み着いてる人たちもいるけれど、 お察しのとおり訳アリな人ばっかり。

真っ当な商人なら、まず近寄らないわね。 先生も足を突っ込まないほうがいいわよ。

あんた、地上の人間でしょ。 こんな場所に何の用です？

……あ、もしかして新入りの先生ですか。 じゃあ入ってもいいですよ。

ここは地下の街“アビス”です。 柄の悪いのが多いので、お気をつけて。

……！　君は、ジェラルト殿の……。 そうか……母君に、よく似ていますね。

ですが……故あって私は、この大修道院を 離れなければならなくなりました。

さしあたって一つ、君に頼みがあるのです。

彼女の墓前に供える花を、 摘んできてはもらえませんか？

他でもない君が摘んできた花ならば、 きっと、彼女も喜ぶことでしょうから。

ありがとうございます。ああ…… この花は、彼女が生前好きだった花です。

……これで、思い残すことはもうない。

さて、私はそろそろ行きましょう。 ベレト先生、どうか息災で。

彼女の分まで、ジェラルト殿のことを 大切にしてあげてくださいね。