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アネット
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……父さん。ねえ、父さん!
どうして知らないふりするの……!?
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アネット
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本当に……本当に探したんだから……!
もう他人みたいに接するのはやめてよ!
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アネット
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ま、待ってよ、父さん!
またあたしのこと、そうやって避けるの!?
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ギルベルト
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……私には、お前たちと
顔を合わせる資格がない。
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アネット
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資格とか、そんなの関係ないよ。
だって親子でしょ、あたしたち。
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ギルベルト
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親子、か。……そうだな、お前は私の娘だ。
そして私は妻と娘を見捨てた、愚かな男だ。
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アネット
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……あたしや母さんを捨てたこと、
本当に、愚かだと思ってるの?
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アネット
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だったら……だったらせめて、謝ってよ。
あたしにはいいから、母さんに謝って!
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アネット
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魔道学院も出て、士官学校にも入れて、
あたしは毎日、とっても充実してるよ。
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アネット
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魔道学院も出て、士官学校も出て、
あたしは毎日とっても充実してるよ。
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アネット
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でも母さんは……あの伯父さんの家で、
ずっと父さんの帰りを待ってるんだよ。
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アネット
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だから、謝るならあたしじゃなくて
母さんに謝って。直接、顔を合わせて!
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ギルベルト
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……それは、できない。
私には、あれに合わせる顔などない。
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ギルベルト
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アネット。お前が望むなら、
私はもうお前の前に姿を見せない。
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アネット
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……何なのよ、父さん。
こんなの、酷いよ。