link
コンスタンツェ
volume_up
本日も自由を謳歌されていらっしゃる
ようで、たいへん羨ましいことですわ。
link
バルタザール
volume_up
しまった……いや、良い天気だなあ、
はっはっは。それじゃ、おれはこれで。
link
コンスタンツェ
volume_up
……やはり貴方様も私のような有象無象との
会話は無価値だと仰るのですね。
link
バルタザール
volume_up
おいおい、そこまでは言ってねえだろ……。
そういうのが苦手なんだよ。
link
バルタザール
volume_up
わかったわかった。
無価値じゃねえから好きに話してくれ。
link
コンスタンツェ
volume_up
話題を探す努力をする価値もない相手に、
無理に付き合う必要はございませんのよ。
link
コンスタンツェ
volume_up
貴方様は貴族の地位を打ち捨てて
気ままに暮らしていらっしゃるのですし……
link
コンスタンツェ
volume_up
苦痛な相手とも言葉を交わさざるを得ない
貴族の真似事などなさらなくても。
link
バルタザール
volume_up
確かにおれは当主の座から喜んで降りた
人間だが、それとこれとは関係ねえ。
link
バルタザール
volume_up
だいたい苦手とは言ったが、
苦痛なんて思ってもいやしねえよ。
link
コンスタンツェ
volume_up
それは申し訳ありませんでした。
要らぬ邪推を。不徳の致すところです。
link
コンスタンツェ
volume_up
やはり私には貴方様のお相手を務める
ことなどできそうにありませんわ。
link
バルタザール
volume_up
もっと本心をぶつけやがれ!
お前はおれのこと嫌ってやがんのか!?
link
門番
volume_up
おや、珍しいですね。
いつもと逆の言い争いですか?
link
門番
volume_up
いえ……いつもはそちらが大声を上げて、
あなたはそれを受け流して見えましたので。
link
門番
volume_up
逆の光景を見て意外に感じただけですよ。
いやあ、仲が良くて何よりですね。では。
link
コンスタンツェ
volume_up
……ええ。大声を上げるだなんて、
私には、とてもできそうにありませんわ。
link
バルタザール
volume_up
お前も、お前じゃないほうも、
おれを罵らなかった日はねえだろ。
link
コンスタンツェ
volume_up
下賤な私が“元”高貴な貴方様を罵るなど、
あるはずがございませんでしょう?