翠風の章
受注可能: Until 戦乱の幕開け
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クロード enters the scene
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ベレト enters the scene
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クロード
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……ああ、先生。 ちょっと待ってくれ、もうすぐ片づくから。
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クロード
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毒薬に関する面白い文献を見つけてね、 試しに調合してみてたんだ。
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クロード
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いや、もうすぐ終わる。 今、新しい毒薬を調合中でね。
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クロード
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………………。 ……よし、これで完成。
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クロード
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無色透明、無味無臭なんだ。使い勝手が 良さそうだろ? 先生、試してみるか?
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クロード
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おいおい、冗談だろ。こいつを飲むと、 2日後に猛烈に腹を下すことになるぞ。
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クロード
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飲んだ2日後に猛烈に腹を下すんだ。 命を奪わず動きを封じる、平和な毒薬だ。
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クロード
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2日後ってのが気に入ってね。 直前に仕込むのが難しい状況でも使える。
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クロード
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あー、いや、すぐに使う予定はないよ。 手持ちの札を増やしておきたかっただけさ。
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クロード
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策を立てる時、手札は多いほうがいい。 これは俺の趣味みたいなもんなんだ。
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なぜそんな物騒な趣味を?
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クロード
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そうだな……そういう類いの備えが 必要な環境で育ったからかな。
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クロード
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俺もぬくぬくと育ってきたわけじゃないって 前に言っただろ?
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クロード
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ガキの頃から、俺は周りの連中に 「異物」と見られてたようでね。
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クロード
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何をしたわけでもないのに、恨まれ、 憎まれて、殺されかけたこともある。
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異物には見えない
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クロード
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もちろん俺はただの人間さ。けど、どんな 人間だって特定の環境下じゃ異物になる。
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クロード
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で、やられっ放しじゃ身がもたないから 逃げたり戦ったりの繰り返し……。
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クロード
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クロード少年は泣きながら奇策を絞り出し、 難を避け、敵を陥れることを考え続けた。
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クロード
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親は放任主義でね、自分で乗り越えなきゃ 強くなれないとか言っちゃってさ。
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クロード
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結果、俺は親の期待どおりに、 逞しく育ちましたとさ。めでたしめでたし。
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クロード
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おっとっと、他人事かよ? 先生だって異物の資質は十分あるんだぜ。
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クロード
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俺が見たところ、あんたは他の誰とも違う。 気をつけたほうがいいんじゃないか?
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クロード
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ま、俺はそういうあんたのことを ちょっと気に入ってるんだけどな。