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クロード
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……呼び出して悪いな。
あんたと二人きりで話したくてさ。
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クロード
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まずは、ご苦労さん。
俺たちの長い戦いも、ようやく終幕だ。
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クロード
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はは、確かにこれからが大変だけどな。
今のフォドラは生まれたての赤子同然だ。
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クロード
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早いところ新しい統治体制を作らないと、
帝国領や王国領の住人が混乱しちまう。
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クロード
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……まずは戴冠式だな。
いよいよフォドラ統一王国を建てる時だ。
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クロード
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大変な時に側にいてやれなくて悪いが、
あんたなら、上手くやれるさ。
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クロード
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俺は故郷に帰らなきゃならない。
統一王国の王様は、あんたに任せる。
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クロード
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俺に流れるフォドラの血……
それはもう、利用できるだけ利用した。
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クロード
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だから、俺に流れるもう半分の血……
それを使って、次は俺の故郷を変える。
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クロード
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向こうじゃ俺も王族の端くれなんでね。
この血を利用して、また足掻いてみるよ。
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クロード
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フォドラの中と外、両方を変えなきゃ、
見たい景色は見られない……そうだろ?
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クロード
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あんたはレアさんが指名した後継者で、
今やフォドラを救った英雄だ。
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クロード
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神にすがるしかない弱い者たちは、
レアさんに代わる心の拠り所を……
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クロード
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戦乱で荒んだ大地に喘ぐ者たちは、
頼るべき指導者を……
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クロード
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そして俺は「異物」を排除しない、新たな
価値観を描き直してくれる者を欲してる。
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クロード
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大変な頼みだってのはわかってる。
だが、あんたにしかできないことだ。
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クロード
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あんたが天帝の剣を使うのを見た時、
俺はあんたを利用したいと考えた。
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クロード
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新しい景色を見る……それを叶えるために、
あんたの力を使ってやれと思ったんだ。
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クロード
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だがいつしか、新しい景色を見る時には、
横にあんたがいてほしいと思い始めた。
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クロード
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その想いは今も変わらない。これからも。
だからこそ、俺は行く。
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クロード
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……けど、必ず戻ってくるよ。
俺があんたを手放すはずがないだろ?
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クロード
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なに、すぐに片づけるさ。
ほんの少し、離れるだけだ。
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クロード
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……じゃあ、ちょいとひとっ走り、
フォドラの喉元を越えてくるよ!
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クロード
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次に会う時は……
まさに、世界の夜明けだ!