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クロード
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なあ、先生。
あんたは神様ってのを信じてるか?
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クロード
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あ、セイロス教の女神様って意味じゃなく、
もっと漠然とした……
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クロード
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人の運命を握ってるような、
そういうデカい存在をさ。
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クロード
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へえ……意外だな。
俺も、最近は少し信じ始めてるけどな。
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クロード
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やっぱり、そうか。
俺も、まったく信じてなかったよ。
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クロード
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元々、俺は神頼みってのが嫌いでね。
頼れるのは自分だけだと信じてきた。
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クロード
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その考え方は今も変わらないよ。
神に祈って運に任せても戦争には勝てない。
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クロード
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結局はどれだけ多くの兵を集められるか、
どれだけ多くの策を用意できるかで決まる。
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クロード
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だが……自分の力ではどうにもならない、
奇跡みたいなものは、ある気がしてな。
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クロード
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どれだけ計算しても辿り着けない、
運命としか言いようのない出来事。
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クロード
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例えば……
あんたと出会えたことがそうだ。
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クロード
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あんたはどうやら、とんでもない奴らしい。
みんな、そう思ってるぜ。
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クロード
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天帝の剣を操る力、軍略の才、それに
誰をも信頼させちまう不思議な魅力……
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クロード
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あんたと出会うまで、あんたみたいな奴が
いることすら想像してなかったよ。
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クロード
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それが今とはなっては、俺にとって
必要不可欠な存在になってる。
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クロード
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俺の望みは、あんたなしでは叶わない。
勝手な話だが、そう確信しちまってるのさ。
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クロード
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この出会いが偶然とは思えなくてね。
となるともう、運命としか言いようがない。
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クロード
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俺の望みに共感してくれた神様が、俺に
奇跡を与えてくれたんじゃって思うのさ。
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クロード
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あー、フォドラの女神様とは違う神さ。
つっても想像できないかな。
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クロード
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神様ってのは、どこにでもいるんだよ。
海や山を越えた遠い国々にも。
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クロード
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フォドラの中も外も関係なく、
もっとでかい世界の中で……
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クロード
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干渉せず、生かすも殺すもせず、
俺たちのことをただ見守ってて……
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クロード
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でもたまに、ちょっとだけ奇跡をくれる。
そういうのが、俺の思う神様だ。
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クロード
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おいおい、そんなこと言ったら、
セイロス教徒に怒られちまうぜ?
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クロード
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ただ、俺は思うんだよ。
どんな神を信じるも自由。
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クロード
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神は、信じるその人の、
心の拠り所であればそれでいいって。
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クロード
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おっと……流石にここじゃ、
場違いな話だったかもな。
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クロード
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だよな。あんたなら理解してくれると
思ってたんだ。
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クロード
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おいおい、脅かさないでくれよ。
あんたなら理解してくれるだろ?
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クロード
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ま、当分は俺とあんたの間だけの
話にしといてくれよな。