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ヒューベルト
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ほう……よく覚えておいでですな。
流石はエーデルガルト様。
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ヒューベルト
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そうすると私は6歳だったはずですが、
まったく覚えておりませんよ。
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ヒューベルト
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私が覚えているのは、いつだったか
貴方様が怪我をされた頃からです。
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ヒューベルト
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父に酷く叱られましてね。お前はこのお方の
従者なのだ、命に代えても守れ、と。
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エーデルガルト
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貴方の家、ベストラ家は、代々フレスベルグ
家に仕える習わしになっているから……
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ヒューベルト
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ええ。それ以来、私はどんな時も貴方様に
ついて歩き回ることになり……
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エーデルガルト
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我が伯父アランデル公が、私を連れて
王国へと亡命してしまった……。
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ヒューベルト
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そうです。あの時に私を襲った喪失感は……
筆舌に尽くしがたいものだった。
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ヒューベルト
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手足をもがれる思いでしたね。貴方様を
お助けしようと帝都を飛び出していって……
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ヒューベルト
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父の差し向けた兵と三日三晩の追撃戦を
繰り広げましたが、ついに捕縛されました。
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ヒューベルト
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まあ、まだ10才の子供でしたから、王都
フェルディアには辿り着けなかったかと。
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エーデルガルト
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その話、初めて聞いたわ。
私に言っていなかったことがあったのね。
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ヒューベルト
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……それはお断りします。
私にとて言えないことはありますからな。
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ヒューベルト
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さて、私は仕事を片づけねばなりません。
貴方様の命じたことですから。失礼します。