link
エーデルガルト
volume_up
時々思うことがあるわ。
貴方には、他の道があったのではないかと。
link
ヒューベルト
volume_up
もっと平坦で、面白味もない、腐った
貴族どもに連なる道があったでしょうな。
link
ヒューベルト
volume_up
私は自分でこの道を選んだのです。決して、
貴方様に従わせられているのではない。
link
ヒューベルト
volume_up
まさか、その程度のことを
貴方様がわかっておられないと?
link
エーデルガルト
volume_up
ただ、修道院に来て、学び舎で
他の者と共に学ぶ貴方を見ていると……
link
エーデルガルト
volume_up
そういう未来も、あったのかもしれない。
なんて考えることがあるだけ。
link
ヒューベルト
volume_up
この齢で言うのもなんですが、私は幼さなど
とっくに捨て切っていたつもりでした。
link
ヒューベルト
volume_up
ですが、修道院で過ごすこの時間を、
私は楽しんでいます。間違いなく。
link
ヒューベルト
volume_up
ですが、修道院で過ごしたあの時間は、
私にとって楽しいものでしたよ。
link
ヒューベルト
volume_up
ですが、それもこれも、私の隣に、後ろに、
前に……貴方様がいてくれたからなのです。
link
ヒューベルト
volume_up
エーデルガルト様と道を同じくするという
ことが、私には何より大事なのでね。
link
エーデルガルト
volume_up
私の道は、血に塗れた道。時に人を狂わせ、
未来を奪い、命すら顧みぬ道。
link
ヒューベルト
volume_up
これから先、誰かに血を流させる役目は、
この私にお任せいただきたいものですな。
link
ヒューベルト
volume_up
上に立つ者の手は、可能な限り
綺麗に見せねばなりません。
link
ヒューベルト
volume_up
派手に血を流させ、彩ってみせますよ。
貴方様が歩む、真紅の花道を。