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                    ハンネマン
                      volume_up
ふお!? し、心臓が……。
いったいどこから現れたのかね……。
 
                   
                 
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                    アロイス
                      volume_up
いや、普通に扉からだが。
何を驚いているのだ。
 
                   
                 
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                    ハンネマン
                      volume_up
……突然、大声で呼ばれては驚きもする。
この部屋では静かにしてくれたまえ。
 
                   
                 
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                    ハンネマン
                      volume_up
それで、こんな時間に何の用かね。
できれば手短に願いたいが。
 
                   
                 
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                    アロイス
                      volume_up
うむ、貴殿に魔道を指南してもらいたい。
もちろん、頼まれてくれるな?
 
                   
                 
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                    ハンネマン
                      volume_up
なぜ我輩が、騎士である君に
魔道を教えねばならんのだ。
 
                   
                 
                
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                    ハンネマン
                      volume_up
魔法が得意な他の仲間を当たりたまえ。
我輩は寝る……。
 
                   
                 
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                    アロイス
                      volume_up
待て待て待て。先ほど、貴殿が魔法の
不得手な者を募集していると聞いたのだ。
 
                   
                 
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                    アロイス
                      volume_up
話が違うではないか。私では不服か?
よもや若い女子を狙ってのことか?
 
                   
                 
                
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                    ハンネマン
                      volume_up
あれは被験者を募っていたに過ぎない。
魔道を伝授するなどとは言っておらんよ。
 
                   
                 
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                    ハンネマン
                      volume_up
さあ、誤解が解けたところで、我輩は寝る。
君もさっさと自分の部屋に……
 
                   
                 
                
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                    アロイス
                      volume_up
私は魔法が得意なほうではない……。
だが、それではいかんと常々思ってきた。
 
                   
                 
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                    アロイス
                      volume_up
軍中には、紋章もなく魔法も使えぬと、
私を蔑む者もいるのだ。
 
                   
                 
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                    アロイス
                      volume_up
紋章はどうにもならんが、せめて魔法は!
どうにかしたいのだ、頼む!
 
                   
                 
                
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                    ハンネマン
                      volume_up
ただし魔法そのものは教えられん。
君に試すのは魔法への適性の改善である。
 
                   
                 
                
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                    アロイス
                      volume_up
構わん! 構わんとも!
頼りにしているぞ!
 
                   
                 
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                    ハンネマン
                      volume_up
……うむ、任せたまえ。
我輩にとっても、無益な話ではないのでね。