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リシテア
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シルヴァン、捜していたの。
少し、いいですか。
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シルヴァン
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やあリシテア、どうしたんだい?
もしかしてお茶の誘いとか……
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リシテア
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そうね。
たまには、それも良いかもしれません。
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シルヴァン
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おおっと、本当かい?
じゃ、ちょっとばかり行くとしようか。
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シルヴァン
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悪いな、食堂で。もし次があるなら、
もっと気の利いた場所に案内できるんだが。
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リシテア
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ここで構いません。
わたしは一言、謝りたかっただけだから。
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シルヴァン
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は……? 詰られる理由は思い当たるが
謝られるようなことはしてないぜ、俺。
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リシテア
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わたし……仲間から子供扱いされるのが、
すごく嫌いなんです。
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リシテア
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誰にも負けないくらい努力してるのに、
それをすべて否定されている気がして。
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シルヴァン
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ああ、君の才能と努力は尊敬に値するよ。
俺が君くらいの年頃には……
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リシテア
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その話は聞きました。
今と変わらず遊び歩いてたんでしょ?
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リシテア
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そうやって、いつも適当に相手の女性を
持ち上げて口説いているんですよね。
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リシテア
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だけど、わたしにまで言い寄ってくるなんて
思ってもみませんでした。
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シルヴァン
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あはは……悪かったよ。
頑張ってる君の邪魔しちまってさ。
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リシテア
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いえ、言い寄ってきたことはいいんです。
むしろ、ちょっと嬉しかったというか……
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シルヴァン
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えっ!? そうなのか!? もはや君を
怒らせたことしか覚えてないんだが……。
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リシテア
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わたしを子供扱いしないで、一人前の
女性として見てくれたってことでしょ?
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リシテア
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それなのにわたし、怒るしかできなくて。
あんな態度、むしろ子供っぽかったなって。
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リシテア
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だから……ごめんなさい。
もっと違う対応をすべきでした。
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シルヴァン
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いやいや、君はまったく悪くないし。
謝られても困惑するっつーか……。
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シルヴァン
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……あ、だけどリシテア、
しかし、こう、改めて見ると……。
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シルヴァン
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君って見たことないほどの美人だし、
何だか不思議な魅力があるよなあ。
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リシテア
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それはそれで、取ってつけたような
お世辞に聞こえるんですけど。
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シルヴァン
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いやいや、お世辞じゃないって!
フォドラの女神様に誓ってもいいぜ。
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リシテア
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あんたのそういうところ、
本当に胡散臭い……。
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リシテア
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……だけど、今回だけは
これ以上の追及は勘弁してあげます。
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リシテア
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わたしが何を言っても、
あんたの性格は直らないでしょうし。
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シルヴァン
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リシテアは美人の上に器も大きいときた。
こりゃ他の男に渡すわけにはいかないなあ!
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リシテア
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でもこれは忠告だけど、思ってもないことは
あまり口にしないほうがいいですよ。
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リシテア
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あんたが余計な面倒事に巻き込まれても、
わたし、絶対助けませんから。
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シルヴァン
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ははは、そういう手厳しいところもまた
君の魅力だと思うぜ、俺はな。
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リシテア
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まったく……でも、シルヴァンのその
前向きな軽薄さは尊敬に値するかも……。