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フェルディナント
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私は君が引き籠もりを恥じていて、
そこから抜け出したいのだと思っていた。
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ベルナデッタ
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あ、あたしは、このままで、いいんです。
いえ、このままがいいんです。
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フェルディナント
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君をあれほど怯えさせてしまうとは。
貴族にあるまじき振る舞いだった……。
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フェルディナント
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他者を慮らず、深く傷つけ、自業自得の
怪我を負ったことで更に相手を怯えさせた。
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ベルナデッタ
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な、何だかよくわからないけど、そういう
ことは言っちゃいけないと思います!
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ベルナデッタ
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全部フェルディナントさんのせいじゃ……
あ、あたしだって悪かったんですから!
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ベルナデッタ
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それでも外に出なくちゃいけないことが
あるのはわかってます。
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ベルナデッタ
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だから、少しずつ、外に出ることを
積み上げて、生きてます。
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フェルディナント
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……そうだね。君は私が初めて出会った
頃より、遙かに活動的になっている。
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ベルナデッタ
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でも失敗しちゃった日は、
やっぱり外に出られません。怖くて。
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ベルナデッタ
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でもでも、翌日はまた、頑張ります。
それまでの努力は消えたりしないと思って。
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ベルナデッタ
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だからその、フェルディナントさんが
いつも努力してるのは知ってますから……
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ベルナデッタ
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ええと……その、何と言うんでしょう。
はい。そんな感じです。おしまい。
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ベルナデッタ
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ひ、酷いです! 真面目に話してたのに!
……笑ってもらえて良かったですけど。