link
ギルベルト
volume_up
あの時、殿下を牢から放ったのは……
やはりお前だったのだな。
link
ギルベルト
volume_up
私も、殿下でさえも
お前は死んだものと思っていたが……
link
ドゥドゥー
volume_up
事実、重傷は負った。
だがそんなものは問題ではない。
link
ドゥドゥー
volume_up
どうあれ命を拾ったのならば、
おれは主君のために戦わねばならん。
link
ドゥドゥー
volume_up
……ファーガスに、戻ってくれた。
礼を言おう。ギルベルト殿。
link
ギルベルト
volume_up
私が一度逃げ出したことは、
すでに変えようのない事実だ。
link
ギルベルト
volume_up
いずれこの戦いが終わったら……
私は再び、王国を去るべきか、とも……
link
ドゥドゥー
volume_up
共に過ごすうち、わかった。
あんたは今も、騎士ギュスタヴのままだ。
link
ドゥドゥー
volume_up
おれには、あんたの代わりは務まらない。
練兵も、教導も、おれには荷が重い。
link
ドゥドゥー
volume_up
おれは、ただ鎧や盾のように、
殿下の御身を守り続けることしかできん。
link
ギルベルト
volume_up
……ドゥドゥー。
お前がこうも多弁になるとは、珍しい。
link
ギルベルト
volume_up
だがな……ドゥドゥー。遅かれ早かれ、
いずれ、私は王国を去ることになる。
link
ギルベルト
volume_up
たとえそれが私の死と同じ日だったとしても
その日は、必ずやって来る。
link
ギルベルト
volume_up
いずれ、誰かが私の穴を埋めねばならん。
……何も、お前だけで担えとは言わない。
link
ギルベルト
volume_up
我が軍には、頼もしい若者たちが
集ってくれた。仲間の手を借り、助け合え。
link
ギルベルト
volume_up
そして、王の築く未来を見届けてくれ。
それだけが……私の望みだ。
link
ドゥドゥー
volume_up
……助言に、感謝する。
心に留めておこう。だが……
link
ドゥドゥー
volume_up
あんたを老いぼれ扱いするには早すぎる。
向こう１０年は現役だろう。
link
ドゥドゥー
volume_up
ファーガスには、まだあんたが必要だ。
いや、殿下にも……おれにも。
link
ドゥドゥー
volume_up
そういう年寄り臭い台詞は、
もっと耄碌してから言ってくれ。
link
ギルベルト
volume_up
……ふ、そうだな。年を重ねると、
何かと弱気になってしまっていかん。
link
ドゥドゥー
volume_up
これからも、あんたを頼りにしている。
……あんたの背を追い続けたい。
link
ギルベルト
volume_up
……そうか。
ならば今後も共に戦おう、ドゥドゥー。
houses.fedatamine.com
